ざるそばって、もりそばより値段が高いのがふつうです。
でも、この違いってよく、
「ざるそばは海苔があるから高くて、もりそばはないから安い」
なんて言われていますが、本当なのでしょうか?
私、かけらと、もりそばとの思い出は、割と古く、中学三年生の時の、ある土曜日のことでした。
私は、実は中学二年生の時に、東京都の中学校から、千葉県の中学校へ転校したのです。
けれども地元の中学が、あまりにも田舎っぽかったので、叔母さんの家に私だけ住所を移して、越境入学したのです。
なので、毎日電車に乗って、中学に通学していたんです。
だから、その日は初めて私の担任の、男の先生が、家庭訪問をする日だったのですが、ふつうと違って、私一人だけだったのです。
土曜日に半ドンの授業が終わってから、私と先生は駅前の、手打ちそば屋さんに入り、お昼ご飯に、もりそばを食べたのです。
その時、私が一枚を食べ終わると、先生が、
「一枚じゃ、足りんだろ、おごってやるから、遠慮しないで、好きなだけ頼めよ!」
と、いつもはこわおもての先生が、とても優しく見えたので、今でもハッキリと覚えていますよ。
そこで、今回は、そばと、もりそば、ざるそばの紹介と、ざるそばともりそばの値段の違いと、海苔のあるなしじゃないのか、などについて分かりやすく解説します。
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そばとは?

そば粉を使った、日本そばの歴史はかなり古く、奈良時代以前には、もう日本人は、おそばを食べていました。
けれども、初めのうちは、冷たい麺はなく、温かい団子状の、そばがきが、長い間食べられていたのです。
・・・というわけで、日本そばとは、古代も今も変わらない、日本人のソウルフードだったんですね!
もりそばとは?
日本そばは、江戸時代の初期頃から、現在のように、細く長く切って、茹でてから、つゆにつけて食べるようになりました。
なので、今でもある地域では「そばがき」と「そば切り」を、使い分けている所も残っています。
けれどもある時、そばにつゆをぶっかけて、食べる男性が現れたので、
「こりゃあ、器が1つで済むので便利だ!」
と、おそば屋さんが考えた「ぶっかけそば」が転じて「かけそば」と呼ばれるようになったのです。
・・・というわけで、こうして冷たい「もりそば」と、温かい「かけそば」が、食べられるようになったのです。
ざるそばとは?
私、かけらとざるそばとの記憶も、結構古く、私のパートナーが、漫画家をあきらめて、紀尾井町にある、博物館の展示設計・制作をしている、会社に入社してからしばらくした、ある日の出来事でした。
紀尾井町と言えば、千代田区のど真ん中にあるので、ホテル・オークラなども近隣にある、一等地です。
なので、パートナーの会社を訪ねた後、お腹が空いたので「更科そば」という、おそば屋さんに入って、ざるそばを注文したのです。
すると、真っ白なおそばが出てきたので、ビックリしてしまいました!
だって、日本そばと言えば、薄茶色に色がついたものしか、私は食べたことが無かったからです。
で、当時立ち食いそばが、一杯200円くらいだったのに、そのお店の真っ白なざるそばは、一杯600円もしたので、ガッカリしてしまいました。
・・・というわけで、ざるそばとは、初めはもともと、このお店のように、白いおそばを出していた、というわけなんですね!
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ざるそばともりそばの値段の違いとは?
これは、もりそばが全盛だった、江戸時代の中期に、前述したように「一番粉」という、そばの実の白い中心部だけを使用した、高級なおそばが、売れ始めた頃の出来事でした。
深川にある「伊勢屋」というおそば屋さんで、この白いおそばをざるに盛り付けたところ、飛ぶように売れたのです。
なので、他のおそば屋さんも、真似をしたところ、やっぱり飛ぶように売れたので、ざるそばが有名になりました。
・・・というわけで、ざるそばとは、もともと高級で、つゆには当時では高級品だった、みりんを使うなど、差別化されていたので、値段が高かったのです。
今での違いは海苔のあるなしじゃないの?
実は、ざるそばに、もみ海苔をかけたのは、明治時代に入ってからのことなのです。
・・・というわけで、第二次世界大戦後の食糧難を、生き残ってきた現代の日本そばでは、ざるそばともりそばの違いは、海苔のあるなしだけになってしまった、というわけなんですね!
もりそばとざるそばの違いについて解説
それでは、美味しそうな「南信州そば処おにひらの巨大ざるそば」という動画を見つけましたので、ぜひ最後まで観て、楽しんで下さいね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
このように、そばと、もりそば、ざるそばの紹介と、ざるそばともりそばの値段の違いと、海苔のあるなしじゃないのか、などについては様々な理由があるのです。
あなたも、おそば屋さんで、おかわりをしたい時は、もりそばを頼んで、お得に美味しく食べて、楽しんで下さいね!(^^)
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