あなたは、静岡おでんって食べたことありますか?

「作り方が分からないし、なぜあんなに黒いの?」

なんて思う方も多いのではないでしょうか?

でも、静岡おでんって、定義は無いし、だし粉だって必須ではありません。

私、かけらと静岡おでんの思い出は、割と古く、私がまだ大学二年生の、20歳の時に、パートナーの実家に泊まりに行った時の、出来事でした。

夜になって、昔ながらの木の浴槽の、お風呂を出てから、ビールを飲んでいると、お義母さんが、台所から、真っ黒な煮物を持って来たのです。

真夏でしたが、食べると超美味しかったので、

「これって、何ですか?」

と、お義母さんに訊ねると、

「静岡おでんだよ」

と、答えたので、ビックリしてしまいました!

だって、その真っ黒な食べ物は、明らかに牛丼みたいな、お肉のだしが出ていて、こってりとした味だったからなのです。

しかも、

「真夏におでん」

だなんて、当時、東京風のおでんしか知らない私にとっては、まさに驚きの食べ物だったのです!

そこで、今回は、静岡おでんの紹介と、なぜ黒いのか?だし粉は必要なのか?定義はあるのか?簡単な作り方、静岡おでん丼、などについて分かりやすく解説します。

静岡おでんとは?



静岡おでんは、私のパートナーが小学生の頃、水泳の選手だったので、よく練習のあとに、駄菓子屋さんによって、1本10円で食べていたそうです。

その頃から、だし汁は真っ黒で、大根ですら、真っ黒になるほど、味が染みていたのです。

あと、必ず黒はんぺん(静岡では、ただ「はんべ」と呼ぶ)が、具材に入っているのも、大きな特徴の1つです。

・・・というわけで、静岡おでんの発祥は、第二次世界大戦後の、食糧難の静岡で、それまで捨てられていた、家畜の内臓などを、煮込むことから始まったらしいのです!

静岡おでんはなぜ黒いの?

これは、ふつうの家庭でも、冬場に静岡おでんを始めると、最低10日間くらいは、おかずに必ず静岡おでんが加わり、次々にだし汁や具材を、継ぎ足して行くのが、当たり前なのです!

・・・というわけで、静岡のおでん屋さんでは、今でも何10年と、だし汁を継ぎ足しているから、真っ黒なんですね!

だし粉が無いと静岡おでんじゃ無いの?

これは、確かにだし粉をかけても、美味しいのですが、別にかけなくても、全然静岡おでんは、静岡おでんで、美味しいです!

・・・というわけで、別にだし粉が無くても、静岡おでんなら、約2週間ぐらいは、毎日食べても飽きないほど、美味しいんですね!

静岡おでんの定義とは?

これは、私かけらの、独断と偏見かもしれませんが、ふつうの関東風のおでんですと、だしは魚系で、あっさりとしていて、お吸い物のようです。

けれども、静岡おでんのだしは、牛すじなどのお肉系で、前述したように、私が初めて食べた時も、牛丼のつゆみたいな、こってりとした味でした!

・・・というわけで、特に「静岡おでんの定義」などというものは存在せず、各家庭では、お好みのスタイルで、食べられているのです。

静岡おでんの簡単な作り方とは?

・・・というわけで、

「これを入れないと、静岡おでんじゃ無い!」

という、特別な定義は、特にありませんので、ここでは、かけら風の静岡おでんの作り方について分かりやすく解説します。

揃えるもの!

特大なべ・・・1つ

牛すじ肉・・・300円分くらい

白モツ肉・・・冷凍袋でOK!

ウインナー・・・2袋くらい

各種練り物・・・適量(ちなみに黒はんぺん(はんべ)は、三重県では値段が高いので、私は入れません!)

大根・・・1本

じゃがいも・・・メークイーン適量

板こんにゃく・・・2枚

ゆで玉子・・・10個くらい(人気があるので、すぐに継ぎ足しになります!)

しょうゆ・・・適量

砂糖・・・適量

かつおだし・・・適量

日本酒・・・適量

作り方!

【1】

ゆで玉子は、からをむき、白モツとウインナー以外の具材は、適当な大きさに切り分けます。

ちなみに、お店で売っている静岡おでんは、全て串に刺さっていますが、家庭ではいちいち串打ちなんて、致しません!

【2】

特大なべに、水を三分の一ほど入れ、牛すじ肉全部と、白モツ・かつおだしを適量入れて沸騰させます。

次に、日本酒、砂糖で味付けし、最後にしょうゆを入れて、味を微調整します。

ポイントは「飲める牛丼のつゆ」程度の薄味で良いです。

【3】

ゆで玉子、こんにゃく、大根、じゃがいもなど、味が染みにくい具材を適量入れて、ウインナー、練り物を入れて煮込みます。

【4】

初めは、練り物が10倍くらいに膨れ上がるので、火を止め、冷ましてから、加熱を繰り返します。

また、味付けは、適宜、水・砂糖・醤油で調整して下さい。

これで、一応完成ですが、できれば作った日には、食べないことを、おすすめします。

【5】

最後に、静岡おでんを作る時間帯ですが、晩ご飯を食べてから、作るのがおすすめです。

なぜなら、味を染み込ませるためで、食べ頃は、翌日の晩ご飯くらいからです。

・・・というわけで、あとは、具材とつゆの継ぎ足しを繰り返せば、約2週間くらいは、美味しい静岡おでんを、楽しめますよ!

静岡おでん丼とは?

これは、さすがに約2週間も、毎日静岡おでんを食べ続けていると、だんだん飽きてくるんですね。

けれども、具材をすべて食べてからでも、特大なべの底の方に、煮崩れた牛すじ肉、白モツ、練り物、ゆで玉子、大根、じゃがいもなどが、まだ残っているのです。

これを、煮詰めて濃い味にして、どんぶりご飯の上にかければ、静岡おでん丼の出来上がりです。

・・・というわけで、これは、私かけらの、オリジナルレシピなので、あなたもぜひ試して、美味しく静岡おでんを、コンプリートさせて下さいね!

昭和を生き抜いたソウルフード「静岡おでん」

それでは、こちらは正式に、お店で食べる静岡おでんの様子が分かる、昭和を生き抜いたソウルフード「静岡おでん」という動画を見つけましたので、ぜひ最後まで観て、楽しんで下さいね!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

このように、静岡おでんは、なぜ黒いのか?だし粉は必要なのか?定義はあるのか?簡単な作り方、静岡おでん丼の作り方などは、超簡単なのです。

あなたも、ぜひ、ご自宅で静岡おでんを作って、ご家族みなさんで美味しく食べて、楽しんで下さいね!(^^)