今では「リキッドタイプ」が主流の蚊取り線香。

でも、昭和時代では、アースと金鳥の蚊取り線香しかありませんでした。

この2つの違いや、除虫菊の歴史をあなたは知っていましたか?

私、かけらは全然知らなかったので、今日初めて知って、ビックリしてしまいました!

だって、除虫菊や蚊取り線香の歴史って、

「聞くも涙、語るも涙の開発秘話」

が、あったからなんです!

そこで、今回は、蚊取り線香と除虫菊の紹介と、除虫菊と蚊取り線香の歴史、アースと金鳥との違い、などについて分かりやすく解説します。

蚊取り線香とは?



私、かけらと蚊取り線香との思い出は、かなり古く、私がまだ小学四年生位の、ある蒸し暑い真夏の夜の出来事でした。

私には、Rちゃんという、1歳年下の女の子のいとこがいて、その晩は、うちに泊りがけで、遊びに来ていたのです。

蚊取り線香をつけて、寝込んだ私たちだったのですが、その夜は、蚊が多くて、耳元でブンブンうるさいので、私は眠れなかったのです。

そこで、私は電気をつけて、

「よーし、もうこなったら、部屋中の蚊を全滅させてやるっ!」

と言って、窓を閉め切って、短く折った蚊取り線香を、5本位、一度につけたのです。

すると、たちまち部屋中が煙たくなって、Rちゃんが咳をしながら、

「ゴホッ、ゴホッ!煙たすぎて、寝れないよぉ~…」

と言って、起きてしまったので、仕方なく窓を開けて、換気してあげたのでした。

その時あまりにも、悔しかったので、今でもハッキリと覚えていますよ!…(^^;)

・・・というわけで、蚊取り線香とは、初めから今の渦巻状の形状だったわけでは、無かったんですね!

除虫菊とは?

除虫菊(シロバナムシヨケギク)は、蚊取り線香の原料となった花ですが、もともと日本には自生していませんでした。

この種子を譲り受けた、上山 英一郎という人が、和歌山県でこの花を栽培し、

「何とかこの花で、夏の蚊を撃退する方法は、無いものだろうか?」

と、考えたので、現在の蚊取り線香が生まれたのです。

・・・というわけで、上山 英一郎とは現在の「金鳥」ブランドで知られている、大日本除虫菊株式会社の、創始者だったんですね!

除虫菊の歴史とは?

除虫菊の歴史は、かなり古く、1866年に、かの有名な、福沢諭吉から紹介された、H.E.アモアという人から、上山 英一郎が種子を譲り受けました。

当初、上山 英一郎はこの除虫菊の粉末を、おがくずに混ぜて、燃やす方法を考案しました。

けれども、それでは暑い夏の夜に、火鉢を部屋に置いて、そこで燃やさなければならなかったので、この方法は失敗に終わりました。

そこで、上山 英一郎はこの除虫菊の粉末を、日本古来の伝統文化でもある、お線香に練り込むことを、考案したのです。

・・・というわけで、これが世界で初めての棒状の蚊取り線香となり「金鳥香」の名前で、1890年から、販売を開始したのです。

蚊取り線香の歴史とは?

けれども、棒状の蚊取り線香ですと、倒れてしまうと、火事になってしまう危険性がありました。

さらには、立てる蚊取り線香なので、長さは約20センチメートルが限界だったので、最長約40分位しか蚊の駆除効果が、続かなかったのです。

「これじゃあ、寝苦しい夏の夜に、40分おきに起きて、蚊取り線香をつけなければならないじゃ無いか!」

と、上山 英一郎は、頭を抱えて悩んでおりました。

そんな、ある晩、妻のゆきが、

「あなたっ!大変!倉の中で、蛇がとぐろを巻いていたで怖い!何とかしてっ!」

と、上山 英一郎に助けを求めて来たのです。

すると、上山 英一郎は、ピンッ!とひらめいて、

「そうか、その手があったのかっ!でかしたぞ、ゆき!」

と、言ったかどうかは定かではありませんが、とにかく1895年からは、今の渦巻状の蚊取り線香を、販売したのです。

この形ですと、倒れることもありませんし、長さも約75センチメートルと、飛躍的に長くなったので、約7時間も使用出来るようになったのです。

・・・というわけで、それからもう、100年以上経った今現在でさえ、蚊取り線香と言えば「渦巻状」が、当たり前になった、というわけなんです。

蚊取り線香でアースと金鳥との違いとは?

これは大きく3つの違いがありますので、それぞれについて分かりやすく解説します。

違いその1:金鳥の蚊取り線香の方が値段が高い!

これは、どのようなドラッグストアや、ホームセンターに行っても、量が同じであれば、

「金鳥の蚊取り線香の方が、アースより値段が安い」

ということは、まず絶対にあり得ません!

違いその2:金鳥の蚊取り線香の方が匂いがキツイ!

これは、アースの蚊取り線香の方は、

「煙の刺激が少ないビャクダンの香り」

と、うたっているので、差別化を図っていると思われます。

けれども、私的には、お線香の匂いがする「金鳥」の方が、蚊取り線香らしい匂いなので好きです。

違いその3:金鳥の蚊取り線香は日本国内で製造されている!

金鳥は、世界で初めて作った蚊取り線香を、未だに半分は職人の手作業で、和歌山県で製造を続けています。

一方、アースの蚊取り線香は、タイ国製品で、こちらは人件費を抑えているので、価格競争では、金鳥より安く売ることが出来るのです。

・・・というわけで、アースの蚊取り線香も、金鳥の蚊取り線香も「蚊の駆除効果」は、どちらもあまり違いは無かったんですね!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

このように、蚊取り線香と除虫菊の紹介と、除虫菊と蚊取り線香の歴史、アースと金鳥との違いなどについては、様々な歴史の積み重ねがあるのです。

あなたも、たまには蚊取り線香をつけて「日本の夏」の風情を、楽しんでみて下さいね!(^^)